LINE UP 製品詳細
WORKNC DENTAL
PRODUCT FEATURES 製品特徴
歯科用CAMソフトウェア「WORKNC DENTAL(ワークエヌシーデンタル)」は、歯科用CADでデザインされた歯科技工物の3D形状データを、歯科用ミリングマシンで切削加工する為に必要となるNCデータ(加工データ)へ変換することを目的としたソフトウェアです。
通常、一般製造業で扱われるような汎用CAMソフトウェアの場合、操作には加工に関する特別な専門知識やノウハウが要求されますが、そういった事前スキルがなくとも歯科医療従事者である歯科技工士や歯科医師がすぐに扱えるようWORKNC DENTALは歯科専用に特化しています。
演算には工業界で豊富な実績を誇る汎用CAM「WORKNC」のエンジンによって処理され、ユーザーライクなインターフェースを操作し短時間で加工データ作成が可能です。
WORKNC DENTALに備わる一部機能について
WORKNC DENTALに備わる一部機能について
ピンブロック加工プロジェクト
ピンブロック加工プロジェクト
加工機の治具へセットした複数のピンブロックをまとめて計算処理することができます。ワークのポジション毎に加工データを分けることも可能です。
切削シーケンス割り当て
切削シーケンス割り当て
ディスク加工の際、同一プロジェクト内で様々な補綴の種類が混在していても、各形状に適した切削シーケンス(加工テンプレート)を割り当てることができます。各形状毎に異なるシーケンスを割り当てていることが視覚的に分かるように、選択したシーケンスによって表示色が異なるようになっています。
切削シーケンスはミリングマシンの機種、加工する補綴形状、材質、使用工具の組み合わせなどによって各種ご用意致しております。
ネスティング機能
ネスティング機能
ネスティング(位置決め)では、使用する材料の寸法に収まるよう、材料内で自由に補綴形状の向きや配置を決めることができます。ピンブロックの場合は、左の写真の様に敢えてブロックから加工領域(加工に必要なエリア)をはみ出した状態にすることで、荒加工動作で使われる工具の摩耗を少なからず抑えることが見込めます。
ピンカット機能
ピンカット機能
サポートピンに対し、ピンカット動作を実施することができます。ピンカットタイプは2種類あり、ピンに切込みを入れる2Dカットと、完全に切断する3Dカットがあります。3Dカットを使用した場合、補綴形状の表面まで仕上げ加工が行われます。複数付与されたサポートピンのうち、カット動作を行うものと、カット動作を行わず保持するピンを指定することができます。
マルチレイヤー表示
マルチレイヤー表示
ディスクまたはブロックのマルチレイヤー材料登録時に色の層を設定することができます。レイヤー設定した材料使用時は補綴形状へレイヤーが投影されます。使用する材料厚みを100%とし、各レイヤー厚の合計が100%となるように設定することで何層でも登録できます。
※各色調のレイヤー割合は材料メーカーへご確認ください。
シミュレーション機能
シミュレーション機能
演算後のシミュレーション機能では、削り残り部を実加工前に確認することができます。シミュレーション結果に削り残りが生じている場合は、シーケンス再選択や割り出し加工設定追加、再ネスティングやより小径の工具使用を再考する判断材料とすることや、加工後に手作業で調整するべき箇所の把握としても役立ちます。
マージンライン認識
マージンライン認識
歯冠修復補綴に分類される形状を加工する際、CAM側では切削する形状の内側と外側を区別するために必要なカーブ情報(マージンライン)を設定する必要があります。形状上に手動でマージンラインを描記できることは勿論、対応するCADからマージンライン情報を引き継ぐことが可能です。対応CAD(ファイル形式)
3shape(.asc/.pts)、exocad(.constractioninfo)、DWOS(.pol)、Sirona(.sci)、その他(.iges/.igs/.obj)
写真から使いかけ材料の登録機能
写真から使いかけ材料の登録機能
取引先から預かった切削材料が、使い途中のものだった場合、お手持ちのスマートフォン等で撮影した写真を使用して加工済みの「穴」をWORKNC DENTALに登録することができます。これにより加工された穴を正確に避け、適格な形状ネスティング操作を行うことができます。
シンタリングサポート/オーブンピン機能
シンタリングサポート/オーブンピン機能
ジルコニアでロングスパンのブリッジ症例など、ファーネスで焼成時の変形を抑えることを目的としたシンタリングサポート(スタビライザー)や咬合面側へオーブンピンの付与ができます。シンタリングサポートの付与には「自動作成」と「手動作成」の二つの作成モードがあり、いずれも補綴形状の体積と付与するシンタリングサポートの体積比率を数値で見ながら任意の島形状を設定することができます。
使いかけのディスクから加工する際や、任意のシンタリングサポート形状を設定したい場合にディスク残に合わせて自由にシンタリングサポートの輪郭を定義できます。
※シンタリングサポート/オーブンピンは焼成する補綴形状の変形防止を約束するものではありません。
リミットカーブ編集機能
リミットカーブ編集機能
加工領域(リミットカーブ)を部分的もしくは全体的に広げることができます。傾けて加工する際に、加工領域の幅が狭く、工具が届きにくい場合などに有効です。リミットカーブを広げることで当然ながら余分な荒加工量が増えるため加工時間と工具摩耗は増えてしまう為、比較的工具径の太いφ4mmやφ3mmのラジアス工具を使用して効率良く加工することが望ましいです。
割り出し加工
割り出し加工
5軸ミリングマシンにおいてはXYZの動作軸に加え、更に2つの回転傾斜軸を持っています。割り出し加工は回転軸を利用し、形状(材料)を任意の向きに傾斜させた状態で3軸加工する方法です。傾斜させた角度に対し、加工したい領域カーブを設定します。これによりユーザー自身で任意の方向から任意の領域を加工することができます。
アクセスホールの抽出加工
アクセスホールの抽出加工
「ホールミリング」機能では、5軸加工対応機種における平行性のない貫通したアクセスホールを形状から抽出してホールに対して真っすぐ加工を行うためのビューを設定し、固定5軸加工設定を簡単に行うことができます。1か所のホールに対し、加工動作はディスクの表面と裏面からそれぞれ加工して貫通穴を再現します。
ディスクの厚みが大きい場合や、傾斜が大きい場合、通常工具では加工位置に工具が物理的に届かず削ってしまいます。そのような場合は有効長の長いロングネック工具を用いることで加工が可能となります。
分割ポスト処理
分割ポスト処理
分割ポスト処理によって演算を行うと各ツールパス(加工工程)毎に加工データを分割することができます。状況に応じて途中の工程から加工を再開する場合などに役立ちます。
加工テンプレートのカスタマイズ
加工テンプレートのカスタマイズ
切削加工において、加工する形状、材質、使用工具やミリングマシンの特性等に合わせた加工テンプレートの調整・構築は必須であり、万能な加工テンプレート(切削シーケンス)は存在しません。症例ごとに形状も全く異なる為、ひとつの加工テンプレートでは思惑通りの加工結果を得られない場合もあります。そのようなときには加工する形状等に合わせて加工テンプレート(加工条件)を調整させていただくことにより、加工結果を改善させることができます。年々新たに登場する歯科切削材料や症例に対応するには、加工テンプレートの個別カスタマイズにより臨機応変に対応していくことが必要です。
※加工テンプレートの調整・カスタマイズ対応にはWORKNC DENTALの保守契約ご加入が必要です。
オープンマテリアル対応
オープンマテリアル対応
ハイブリッドレジン、ジルコニア、ワックス、PMMA、PEEKやPEKKなどの高機能プラスチックなど、様々な切削材料が歯科業界で取り扱われていますが、近年では金属加工のニーズも高まりつつあります。
所有するミリングマシン自体がオープンマテリアル対応機種であり、加工可能な性能を有していたとしてもCAMソフトウェア取り扱いメーカーによっては自社取り扱い材料にしか対応できないなど、ユーザーの使用環境を一部制限するものもあります。
しかし、WORKNC DENTALはどのメーカーの材料であっても対応材質に制限はないため、ディスクの厚みやブロックの寸法等をユーザー自身で自由に登録して使用することができます。プレミルやバー材にも対応可能です。
①分かりやすいスタート画面
WORKNC DENTALのスタート画面は直観的に操作が可能な分かりやすいインタフェースを採用しています。対象となる材料を選択すると加工可能な加工機が表示され、加工機を選択するとクランプ情報が表示されます。WORKNC DENTALは様々なチューニングが可能なオープンCAMソフトウェアのため、加工材料に応じてデスクトップ加工機から一般工業界で使われる大型マシニングセンター(汎用工作加工機)まで対応することが出来ます。
②ウィザード形式の操作スタイル
加工材料、対象機械を選択すると操作画面に切り替わり、ウィザード形式のメニュー(左から順番にボタンを押していく)によって、間違えることなく簡単にツールパスを生成することが可能です。
ツールパス生成の基本的なフロー(CAD/CAM冠の場合)
WORKNC DENTALでツールパスを生成する基本的なフローをご紹介します。最初にSTLデータを取り込み、続いてあらかじめ登録されている加工テンプレートからお客様の要求に最適なテンプレートを選択します。加工方向を設定しクランプへの取り付け指示、さらに取り込んだモデルを傾けたり移動させることで最適な位置にモデルを設定します。最後にサポートピンを付加しツールパス計算のボタンを押すだけで、最適な加工品質/加工時間を保証するツールパスを生成することが出来ます。
① STLデータのインポート
② 加工テンプレートの選択
③ 加工方向の設定
④ クランプへの取り付け指示
⑤ モデルの回転
⑥ サポートピンの付加
⑦ ツールパスの計算
インポート操作について
シーケンス選択について
SPEC 技術仕様
WORKNC DENTAL 動作環境
WORKNC DENTALの動作には以下のPCスペックが必要です。
最小スペック | 推奨スペック | |
OS | Windows10 Pro (64Bit) | Windows10 Pro (64Bit) |
CPU | Quad Core Intel® Xeon® E5 (4 コア) Intel®Core™ i7‐6500U (4 コア) | Intel® Xeon® E5-E7 (6~24 コア) Intel Core™ i7 67XX、i7-69XX(8 コア) |
メモリ | 8GB DDR3 1600Mhz | 16~32GB DDR4 2400Mhz |
HDD/SSD | 500GB以上の空き容量 | 1TB以上の空き容量 |
グラフィック | Ram:1GB DDR3 OpenGL 3.3 互換(or DirectX 10.1) NVIDIA Quadro シリーズ | Ram:2GB DDR5 OpenGL 3.3 互換(or DirectX 10.1) NVIDIA Quadro シリーズ |
解像度 | 1280 × 1024 | 1920 × 1080 |
注意事項
※上記動作要件と同等以上のスペックが必要です。
※動作要件を満たしていない PC では WORKNC DENTAL が正常に動作しない、あるいはインストールに失敗する場合があります。
※お客様にてWORKNC DENTALをインストールするPCを新規にご用意される場合、購入を予定しているPCが動作要件を満たせているか事前に必ずご確認ください。
※Windows XP / Vista / 7 32bit / Windows 8.1 32bit/Windows10 Home/Windows 11 Homeでは動作しません。
※メモリは形状サイズに依存します。(大きな形状はメモリ容量を多く必要とします)
※グラフィックボードの最新ドライバーを各メーカーWeb サイトからダウンロードし更新することをお勧めします。
※将来的にPCと接続するミリングマシンの増設が見込まれる場合や、PCに搭載するメモリの増設等、拡張性を考慮する場合はデスクトップ型 PC を推奨致します。
WORKNC DENTALを快適にご使用いただくために、スペックを満たすPCの販売も行っております。PC買い替えやPC仕様のカスタマイズに関するご相談も受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
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